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自助グループにできること,できないこと

自助グループ

自助グループは、当事者のみで運営されています。

問題を抱えた当事者・素人の集まりですので、当然、治療やカウンセリングはできません

時々、「自助グループに通っているのに、病気が治らない」と言う方がいますが、自助グループでは代替医療のようなことは、一切やっていません。

なので、何らかの病的な症状がある場合は、ちゃんとした医療に掛かることが先決です。

病気を治す場所じゃあ無いんですよね。

じゃあ、何のために自助グループに通うの?

問題を抱えながらも、平常に生活する方法を身に着けるのに、役立つんですよね。

医療に掛かり、治療を続けていても、悩みはいろいろと発生してしまいます。

他人にはなかなか言いづらい悩み事などを自分と似た状況にある人に話し、似た悩みを持つ人の話を聞き、共感し感情を分かち合うことで、自分は孤立しているわけではないことが、実感できるんですよね。

医療や専門のカウンセリングと違うところは、お互いが対等な当事者であること、です。一方向の関係ではないことで得られる自主性が、生きる力につながります。

対等な当事者だからこそ、共感できることが多々あり、お互いを受け入れる安心感が得られるんですよね。

また、困難を感じている人が陥りやすい社会的な孤立は、気持ちを荒ませる大きな要因になります。

病気や障害があると事情を理解してもらえない事が多く、孤立しやすくなるのですが、病気などが無くても、生活を取り巻く状況などにより、社会的孤立はとても簡単に起こります。

引きこもりがその例ですよね。

家の中に引きこもるという意味だけではなく、仕事をしていても職場で孤立していたり、話をする人がいなかったり、というのも社会的な孤立の内に入ります。

病的というほどではなかった人が、何かをきっかけに引きこもり始め、それが長引くにつれて本格的に病的になってしまう…そういうパターンは結構多いです。

引きこもることで、どうして病的に悪化してしまうのか、というと、孤立というのは社会的な病だから、なんですよね。

人間というのは、社会を作って生きる生き物なので、社会から切り離されたら生きていけないんですよ。

けれど、社会って結構イジワルで、ちょっと変わった個体がいると、集団でイジメたりするんですよね。

それはたぶん、マジョリティ側の人が社会からはじかれないためにする保身行動なのだろうけれど、イジメられる側はたまったもんじゃない。引きこもりたくなるのも当然だと思います。

社会からはじかれる人が出る、というのは、個人の問題というよりは、社会の病なのだと感じます。

自助グループ運営というのは、その社会の病に対して社会が行う、自己修復作業の一つなんじゃないかと思います。

自助グループに参加する人は問題を抱えた人なので、やっぱりちょっと変わった人が多いです(私も含め)。

良くも悪くも、その「変わった人々」もひっくるめての「社会」なんですよね。

マジョリティからはじかれてしまった個人を、無理にではなく穏やかに、社会に関われるようにするのが自助グループにできること、何だと思います。

  • 自助グループに参加してみて、ちょっと合わないなぁ、と思うことも多いかと思いますが、グループによって雰囲気が全然違うので、いくつか回ってみるのも良いですよ。

医療・福祉関係の方々にもぜひ読んでいただきたい、AA(アルコホーリクス・アノニマス)の考え方、です。「12のステップと12の伝統」⇩

12のステップと12の伝統(NPO法人 AA日本ゼネラルサービス)


ブログ筆者  鈴木紗々夜  https://amzn.to/3MCIgqY
障害者就労で感じた無意識の差別、能力主義の不都合、制度の矛盾…等々…本人の体験から感じたこと、改善したいこと、これからの社会へ願うこと、などを書いています。ご興味がありましたら、どうぞご一読ください。よろしくお願いいたします。
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