先日Twitterで、舞妓さんの労働環境が酷い、という訴えが話題になっていました。
舞妓さんというと「美しい伝統芸能」というイメージがありますが、実際には「昔ながらの超高級な性風俗」なんですよね…
その実情をはっきり伝えないまま、中学卒業の年齢で修行に入らせる。
伝統的な人身売買と捉えられても仕方ないですよね。
花魁(もう存在しない)にせよ、舞妓さん(現在稼働中)にせよ、「遊び女」であることには変わりはありません。
置屋のお母さんも、とても品格のある「遣り手婆」であることに変わりはありません。
高級で品格のある伝統芸能、信用できる旦那衆以外相手にしない、と言っても、その仕組み自体は「ちょんの間」と同じなんですよ。
要するに「売春」です。

⇧これをセイフティネットと言う酷さよ…
なぜ、未だに売春が「職業」の内と思われているのか、理解できません。
「職業」といえるのは、「作業を分担し、成果を挙げ、その分の対価を得ること」ですよね?
人としての尊厳を侵襲させて、つまり、身体への侵襲を許す代わりに対価を得る、というのは、職業ではありません。
例えば、流血が見たい、という人に対し、「腕一本切り落とさせてあげるから一千万支払って」、というのって、「仕事」じゃないですよね?
生きた人肉をグラムいくらで売るようなものです。
臓器売買と変わりません。
「乞食と売春は職業ではない」という意味って、そういうことです。
今日の食べ物すら得られない人に交渉すれば、背に腹は替えられませんから、腕一本・足一本切り落とさせてくれるかも知れません。
けれどそれは、人間のやることではないですよね。
「買う側」が、人としてやってはいけないことだ、と、理解する必要があるんですよ。
たとえ興味が刺激されたとしても、それは「妄想の暴走だ」と、理解する理性が必要です。
「性風俗に就かなければ生活できない人がいるのだから、仕事として成立させるべきだ」という主張をする人(なんと!政治家だったりする!)も見受けられますが、それでは本末転倒なんですよ。
性風俗の利用者は、性欲処理だけではなく、支配欲や承認欲求を満たしに来るんですよね?
なぜ、他者の尊厳を破壊してまでその欲求を満たさなければならないほど、欲求不満なのでしょうか?
…要するに、社会生活の中で、抑圧を溜め込んでいるんですよね。
なぜ、彼らはそこまで抑圧されているのか?
社会構造、政治の問題ではないのでしょうか?
搾取されることを「公認する」のではなく、搾取を否定することの方が先に解決するべき事柄ですよね。
搾取されることを公認するというのは、被害者に「あきらめろ」と宣言するのと同じです。
性風俗に就かざるを得ない人が、高確率でメンタルを病んでいる事実を考えれば、別の支援ができることも明白なはずです。
それでも、性風俗を擁護したがる人もいますし、性風俗に就きたがる人もいます。
なぜか。
ここでは大きなお金が動きます。
上手くやれば、富と名声が一挙に手に入るんですよね。
けれど、それを入手できるのは、極一部の人だけです。
大勢の「捨て駒」が無ければ成立しません。
だからこそ、「何も持たぬ人」を上手く誘って搾取する構造が、「華麗に」出来上がっているんですよね。
リスクの大きすぎる、ギャンブルなんですよ。
普通に「非道」です。
乞食と売春は、職業ではありません。
そこでは、人としての尊厳など一切認めてもらえません。
買う側も、自ら人権を投げ捨てていることを、理解して欲しいのです。



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